書痙で悩む日々の記録

「書く事ができない」ただそれだけだけど。それが自分にとってとても大きな障害になってるんです。その病気に気づく前から今までの苦悩、そして、これからの経過を記録として残していこうと思いこのブログを開設いたしました。

5月22日

ちょっとした入院騒ぎから自宅療養を経て本日より仕事復帰です。
やっぱり入院しているより仕事してた方が落ち着きます。
会社が色々気遣ってくれて現場職ではなく事務職での復帰です。
ヘルニアになった腰にはとても良い。
ですが、事務職というとパソコン打ちこみ以外にもメモとったり伝言残したりと字を書く事も。
自分にとっては脅威です。
現場よりはマシですけどね。
現場は書く事がとても多いですし。
事務職になってまだ初日。
わからない事だらけですが、早く覚えてバリバリ自分の良さを出していかないと。
ここから挽回です。
ただ、自分も病んでばかりでなく勉強もしています。
肩ひじはってばかりはダメです。
気楽にいきたいと思います。
まずは格好からでも。
通勤の服から少しイメチェンを。
ほんの少しラフになりました。
このほんの少しが大事です。
緊張してばかりでは書痙がひどくなりますからね。
さ、今日も帰ってお灸でリラックスします。

5月21日

いままで使っていたアイフォンの調子がすこぶる悪く、これを機に機種変更してしまおうかと。
アイフォン7にしようと決めたわけです。
ここまでは良かった。
ここからが僕にとっての試練。
そう、何かしらの契約の時にはサインというものを自筆でしなければならないのです。

この日は午前中に車検前点検でホンダのディーラーへ。
車の話しをしたり弄ったりするのは本当に得意なのですが、作業の終了とともにやってくるのがサイン。
他人、いわゆる普通の人であれば2〜3秒程の事。なんでもない空気みたいなもの。
僕からしてみると、その瞬間がとーーっても長く感じる地獄のような瞬間なのです。
本当に震えてミミズみたいになってしまうんです。
今日は力が入ってペンが動かないというよりは震えてミミズになる日でした。
午後に行ったアイフォンの機種変更の時も同じです。
名前、電話番号、住所までですから。
本当に嫌でした。
なんとかならないものですかね。

書けるということを普通だと思ってほしくないのです。
書けない人間もいるんです。

5月17日

久しぶりにはなぞの治療院で鍼灸治療してもらいます。

なぜしばらくあいたかというと。

ひとつは本当に鍼灸で効果があったのかどおかを試してみたかった。

もうひとつは腰椎椎間板ヘルニアになってしまって約1ヶ月来ることができなかったから。


ひとつめに関してはやはり鍼灸に来なかったら字や緊張が元に戻ってしまったため鍼灸での効果はあり。


ふたつめに関しては仕方ないですね。


ということでヘルニアの件も先生に話しをして今回は書痙も両方にアプローチしてもらいます。

ほとんどがお灸ですね。

背中と腰を重点的に。

そして右手。

膝近くには針も数本。

これが本当にリラックスできるんですよね。

変な力が入らなくなる。

これが持続すればいいんですが。

すぐ戻ってしまうんです。

字に関しては、ペンを持って書こうとした時、あ、もしかしたらいけるかも、と思わせられました。

が、やはりな結果です。

震えが強いですね。

なんなんでしょ。

また週イチで通わないとですね。

先生曰く書痙は難病と思ってたほうがいいと。

ここまでで

字がきたないと思ってても普通に過ごせていた自分。


筆圧が異様に強いけど、ま、字は書けてると思って過ごせていた自分。


字を書いている自分を見られることのストレスを感じはじめた自分。


僕の字って何かおかしいと感じた自分。


字が書けないことに気づいた自分。


誰にも相談できなくて閉じこもった自分。


これを、話したら会社にいられなくなるかもと不安に思う自分。


誰かに話すではなくまずはこの手の原因は何なのかを病院に探りにいった自分。


病名が書痙とわかりほっとした反面ここからがスタートだと気づく自分。


自分は病気なんだと受け入れる自分。


上司仲間に打ち明ける自分。


協力してもらう自分。


むなしくなる自分。


俺は一体何者なんだろう。


なんで俺だけ書けないんだと自暴自棄になる自分。


この時、西洋医学の日大板橋診療内科では診察とカウンセリングを行なってもらっており、東洋医学のはなぞの治療院では鍼灸を直接施術してもらいリラクゼーションできるようにこころがけているのが現状です。

H治療院との出会い

持病で腰痛を持っていたわたしは鍼灸医院に行くことにしていました。

先生とのふとした会話で。

書痙ってどおなんですか??

字書けないやつですけど。

針でよくなるんすか??

できるよ。治した人いるしね。

その人社長さんでさ、書類にサインできなくてなげいていたけど治ったんだよね。

もしかして君がなったのか?

僕が治すよ。

と話してくれました。

となると、藁にもすがる思いのわたしとしては、即施術の依頼。

そこから3回通いました。なぜ3回かって。回数券が3回分だったからです。

1回目、全身チェックされました。

背中をみたとたん。

異常だわ。

過緊張すぎ。

これだね。

これをほぐそう、と。

背中を中心にお灸と針をして緊張をほぐしていきます。

その後は右手です。右手にも針とお灸。


結果です。

少し書きやすくなりました。

書きやすくなったというか余計な力が入らなくなった。

はっきりいって嬉しかった。

光がみえた瞬間だった。


毎日の右手へのお灸をすすめられ、いまでは継続して家での癒やし時間をとっています。


が、ですよ。施術したあとはたしかに少しよかった。

でも時間おくとやはり元にもどってました。

ホントに嫌な右手です。

これさえなければ僕はもっと華麗に仕事ができるのに。

2年前

一向によくならない僕の字。

ペンを持つとなんかモードに入ってしまい過緊張をおこすんです。

ペンを握ると強く握りしめてしまう。それは震えを抑えるために強く握ってしまうのです。

逆に少しでも緩く持つとポロンと手からペンがおちていってしまう。

字を書こうとするとミミズに。変なところで力ぬけてはねてしまうし。ガクガクしてします。

同じテーブル使っていた人からは地震扱いされました。

それくらいやばい。

カミングアウトしているとはいえ全く変わらない。

書く事が大嫌いで仕事で書く事を地道に少なくしていきました。

字を書くことから避けてたんですね。

パソコンの打ち込みはできますから。

できないのは書く事。

3年前

心療内科に通ってもカウンセリング受けてもよくなるわけないんですよね。

確かに気持ちは少しよくなったかもしれません。

僕の話しを聞いてくれるから。

でもそれが字が書ける様にリラックスできてるかといったらそうでもない。


書痙とわかったところで、僕は一大決心をしOの長にカミングアウトしたわけです。

自分が書けないんじゃ使い物になんないから首だとかいわれるのかなとドキドキしていた面があったのです、が。結果、長は泣いて受け入れてくれました。

字が書けないだけだろ、全く問題ない。仕事できるんだから。辛かっただろ。話したくても話せなかったんだもんな。打ち明けてくれてありがとうと言ってくれました。

本当救われました。

こんな人が長でよかったと思いました。

これを、きっかけにメンバーを決めて少しずつカミングアウトをし続けました。

皆、どこまで理解したかわからないけど受け入れてくれました。

壁がなくなっていった瞬間でした。

が、字が書けないのは変わりませんでした。