爺ちゃんの命日だった。
墓に手を合わせてきた。
何が聞こえるわけでもないけど会話してみた。
ごめん。
何もできなくてごめん。
情けなくてごめん。
俺に何ができるんだろ。
この右手が本当にダメなんだよ。
どーしたらいいんだよ。
教えてくれよ。
と。
そんな会話を一方的にしてた時、俺は気づいてしまった。
わかったことがあった。
俺はなんでこんなにも右手に執着してるんだと。
脳梗塞や怪我で右手使えない人だっているじゃないか。
それから比べたら俺なんて。
書けないだけ。
左手がある。
書くのだけ左利きになればいいじゃないか。
そう、僕左利きになります。
練習します。
娘の字の練習を一緒にします。
これで克服してみせる。